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【日本総合健診医学会レポート】乳がん検診は「一律」から「リスク層別化」へ――遺伝情報等を活用した次世代健診の可能性を解説する記事を公開
乳がん検診は「一律」から「リスク層別化」へ――遺伝情報等を活用した次世代健診の可能性を解説する記事を公開
――職域検診・企業健保で先行実装しやすい「個別化検診」の論点を整理――
Zene Best Select(運営:株式会社Zene)は、乳がん検診の現状課題と、今後求められる「リスク層別化(個別化)検診」の考え方を整理した解説記事を公開しました。
本記事は、2026年1月に日本総合健診医学会のランチョンセミナーにて、京都大学医学部教授の片岡正子を招いて実施した講演内容をもとに、乳がん検診が「年齢ベースの一律設計」から「リスクに応じた最適化」へ移行していく潮流と、その実装上の要点をまとめたものです。
Zene Best Select
https://zenebs.jp/
公開記事のポイント
本記事では、次の論点を中心に解説しています。
- 乳がん検診を取り巻く構造的課題:罹患数増加と死亡率の伸び悩み、対策型検診の受診率(カバー率)が約半数にとどまる点、任意型検診が混在し有効性が分かりにくい点など。
- 「one-fits-for-all(年齢のみの一律設計)」の限界:発症リスクの個人差が大きい疾患に対し、同一頻度・同一検査を全員に適用する合理性の再検討。
- リスク層別化検診の考え方:ハイリスク群には精度・頻度の高い検査(例:造影MRI)を、ローリスク群には間隔・方法の最適化を行うことで、検出効率と医療資源配分の両立を目指す考え方。
- リスク因子の例:家族歴、病的遺伝子変異(BRCA1/2等)、PRS、乳腺濃度などの画像情報、生活習慣要因(肥満・飲酒等)。
- 日本人に適したモデル構築の重要性:国・民族で寄与因子が異なるため、海外モデルの単純適用ではなく、日本人データに基づく予測モデル整備が鍵。
- 企業健保・職域検診の優位性:制度変更に時間を要する対策型検診に比べ、任意型(職域・健保)は比較的柔軟に設計でき、先行実装の余地がある。
コメント
Zene Best Select編集担当
「乳がん検診は、年齢だけで区切る一律の枠組みから、個々のリスクに応じて“必要な人に必要な検査を届ける”設計へと移行が議論されています。本記事では、講演で示された課題と方向性を、企業健保・職域検診の実務担当者の皆さまにも検討しやすい形で整理しました。Zene360が、健康診断の前にあたりとして広まる事を目指していきます。」
参考:Zene Best Selectについて
Zene Best Selectは、「自分のリスクを知ったあなたの『どうしたらいいの?』に答える」ことを掲げ、エビデンスに基づいた情報提供を行うメディアです。運営方針として、科学的根拠の精査、医師・専門家監修、透明性ある情報発信等を示しています。