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ベーシック解析(SNP解析)を全面刷新しました

遺伝子解析サービス「Zene360」、ベーシック解析(SNP解析)を全面刷新

〜約280項目の体質・遺伝的傾向を解析。日本人データ、参照論文、効果量など研究根拠をより詳しく確認可能に〜

株式会社Zeneは、遺伝子解析サービス「Zene360」において、SNP(一塩基多型)から体質や遺伝的傾向を解析する「ベーシック解析」を全面的に刷新し、2026年8月13日より提供を開始しました。
今回のアップデートでは、解析に用いる研究論文や判定基準を見直すとともに、各解析結果について、参照した研究論文、研究対象となった集団、サンプル規模、効果量、日本人データの有無などを利用者自身が確認できるよう、研究根拠に関する情報を大幅に拡充しました。
また、GWAS、オッズ比、95%信頼区間、R²といった専門的な情報についても、単純に省略するのではなく、それぞれが何を意味するのかを説明しながら掲載します。
株式会社Zeneは、「ゲノムをもっと身近に」をビジョンに掲げています。
ゲノムを身近なものにすることは、難しい情報を単純化することだけではありません。必要な情報を省略せず、その意味を理解できる形で届けることも重要だと考えています。
Zene360では、遺伝子検査の結果だけを伝えるのではなく、「なぜその結果になったのか」「どのような研究が根拠になっているのか」まで知ることができる遺伝子解析サービスを目指します。

アップデートの背景

遺伝子検査・遺伝子解析サービスでは、SNPと呼ばれる遺伝子の個人差と、体質や身体的特徴などとの関連を調べた研究をもとに、「ある特徴を持ちやすい」「特定の体質の傾向がある」といった解析結果を知ることができます。
しかし、遺伝子と体質の関係は単純ではありません。
同じSNPについての研究でも、

  • どのような集団を対象にした研究なのか
  • 何人を対象としているのか
  • 他の集団でも同じ結果が再現されているのか
  • どの程度の差が報告されているのか
  • どのような方法で体質や疾患を評価したのか

などによって、その結果をどのように受け取るべきかは異なります。
また、欧州系集団など海外の研究で確認された遺伝的関連が、日本人を含む東アジア系集団でも同じように認められるとは限りません。
さらに、遺伝子と体質・疾患の関連については現在も世界中で研究が続いており、新しい研究の蓄積によって、その解釈が更新されることがあります。
Zene360では、解析結果そのものだけでなく、その結果をどのように理解すればよいのかを考えるための情報も提供することが重要だと考えています。
今回のアップデートでは、新たな研究知見を踏まえて解析項目と参照研究を見直すとともに、その背景にある研究情報を利用者がより詳しく確認できるようにしました。

「ゲノムをもっと身近に」するために、難しい情報も省略しない

ゲノムや遺伝子に関する情報は専門性が高いため、一般の方に伝える際には、分かりやすい言葉への言い換えが必要です。
一方で、分かりやすさを優先するあまり、本来その結果を理解するために必要な情報まで省略してしまうと、遺伝子と体質の関係を実際よりも単純なものとして伝えてしまう可能性があります。
たとえば、
「この遺伝子型だから、この体質になる」
と単純化してしまうと、研究対象となった集団や効果量、研究規模、不確実性といった重要な情報が伝わりません。
株式会社Zeneは、「ゲノムをもっと身近に」というビジョンを掲げています。
私たちが考える「身近にする」とは、専門的な情報をなくすことではありません。
必要な専門用語はそのまま示しながら、その意味をできる限り正確に、理解できる形で伝えること。
それによって、一人ひとりがゲノムについて知り、考え、自分自身に関わる情報として受け取れる状態をつくることを目指しています。
今回のベーシック解析でも、

  • GWAS
  • オッズ比
  • β値
  • 95%信頼区間
  • SNP
  • 遺伝モデル

など、研究論文で実際に使われている情報を確認できるようにしました。
もちろん、すべての利用者がこれらの数値や用語を詳しく読み解く必要はありません。
しかし、「もう少し詳しく知りたい」と思ったときに、情報が途中で省略されず、その意味や元となる研究までたどることができる状態をつくることが重要だと考えています。
遺伝子解析サービスを提供するだけでなく、ゲノムについて知る機会を増やし、その理解を広げていくことも、ゲノム情報を社会に実装していくうえで必要な取り組みのひとつです。
Zene360を通じて、ゲノムが一部の専門家だけのものではなく、一人ひとりにとってより身近なものになっていくことを目指します。

アップデートの主な内容

1.解析結果の根拠となった研究情報を詳しく掲載

各解析項目の詳細ページから、判定の根拠として参照した研究論文やGWAS(Genome-Wide Association Study:ゲノムワイド関連解析)などの情報を確認できるようになりました。
主に以下の情報を掲載します。
項目内容被験者集団研究の対象となった集団(日本人、東アジア系、欧州系など)サンプル規模研究の対象人数やケース群・対照群などの内訳追試サンプル別の集団で同じ関連を検証した研究の規模効果量オッズ比、β値、95%信頼区間など論文公開根拠とした研究論文の発表年月表現型の出典健診データ、自己申告、医師による診断など評価項目の種別研究において何を評価したか遺伝モデル遺伝子型と特徴の関連をどのような前提で解析したかStudy AccessionGWAS Catalogなど公的データベースに登録された研究番号
このほか、検体、測定値の種類、研究コホート、遺伝子型の測定対象など、論文に記載されている情報を掲載します。
公的データベースの登録番号なども掲載することで、より詳しく確認したい利用者は、解析結果から元となった研究までたどることができます。

2.日本人・東アジア系の研究データの有無を分かりやすく表示

遺伝子の頻度や、遺伝子と体質との関連の大きさは、研究対象となった集団によって異なる場合があります。
そこで今回、各解析項目について、根拠となる研究に日本人や東アジア系集団のデータが含まれているかを分かりやすく表示するようにしました。
一覧画面では、日本人データを含む解析項目だけに絞って表示することも可能です。
海外集団のみを対象とした研究にもとづく解析項目については、その旨を表示するとともに、日本人において同じ関連が認められるとは限らないこともあわせて案内します。
これにより、利用者は単に解析結果を見るだけでなく、「この結果は、どのような集団を対象とした研究から得られたものなのか」という点も踏まえて確認できます。

3.研究根拠の充実度を4段階で表示

各解析項目について、根拠となる研究の規模や研究の蓄積状況を確認しやすくするため、「研究根拠の充実度」を4段階で表示します。
評価基準についてもサービス内で公開しています。

  • ★★★★:1,000人以上を対象とし、独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティにおいてデータの信頼性が広く認められているもの
  • ★★★:1,000人以上を対象とした試験による研究報告があるもの
  • ★★:1,000人未満の小規模な試験による研究報告があるもの
  • ★:100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの

なお、この評価は、解析結果が当たる確率や、病気を診断する精度を示すものではありません。
あくまで、根拠となっている研究の規模や研究の蓄積状況を理解するための目安です。

4.遺伝子型の読み取り精度を示す「R²」も開示

研究として遺伝子と体質の関連が報告されていることとは別に、Zene360の検査データから対象となるSNPの遺伝子型をどの程度の精度で推定できているかも重要です。
今回のアップデートでは、その目安となるR²(アールスクエア)も確認できるようにしました。
Zene360では、検査で直接測定したSNPに加えて、周囲の遺伝情報をもとに統計的に遺伝子型を推定する「インピュテーション」という方法を利用しています。
R²は、このインピュテーションによって推定された遺伝子型について、その推定がどの程度確からしいかを示す指標のひとつです。一般に、数値が1に近いほど、より高い精度で遺伝子型を推定できていることを示します。
Zene360では、R²が0.8以上のSNPのみを解析結果の判定に使用しています。
たとえば、研究論文であるSNPと体質との関連が報告されていたとしても、検査データ上でそのSNPを十分な精度で推定できなければ、Zene360ではその結果を判定に使用しません。
基準を満たさなかった場合は、推測によって結果を補うことはせず、判定できなかったことをそのまま表示します。
これにより、
「その遺伝子と体質の関連について、研究がどの程度存在するのか」
と、
「今回の検査データから、その遺伝子型をどの程度の精度で読み取れているのか」
という異なる2つの観点を分けて確認できます。

5.約280項目の体質・遺伝的傾向を解析

ベーシック解析では、約280項目の体質や遺伝的傾向を解析します。
主な内訳は、

  • 遺伝的傾向:約250項目
  • 体質リスク:約30項目

です。
幅広い解析項目から知りたい情報を探しやすくするため、検索・絞り込み機能についても改善しました。

  • 5つのカテゴリによる絞り込み
  • 参照論文の発表年による絞り込み
  • 日本人データの有無による絞り込み

などに対応しています。
実際に表示される解析項目数は、性別や検査で取得できた遺伝情報などによって異なる場合があります。

6.「自分の実感と合っているか」を回答できるアンケート機能

各解析結果について、利用者自身が「自分の実感と合っているか」を回答できるアンケート機能も追加しました。
回答結果は集計され、利用者全体の回答傾向や、実感と一致した回答が多い解析項目のランキングなどを確認できます。
なお、このアンケート結果は、研究論文にもとづく科学的なエビデンスとは異なる情報です。そのため、研究情報とは区別して表示します。

従来のベーシック解析から新しい解析結果へ切り替え

今回のアップデートでは、新しい研究知見を反映するため、ベーシック解析で参照する研究や解析基準を全面的に見直しました。
これに伴い、2026年8月13日以降、従来のベーシック解析結果は閲覧できなくなり、新しい解析基準にもとづく結果へ切り替わります。
過去にZene360を利用した方については、一部の解析項目で以前とは異なる結果が表示される場合があります。
これは、利用者の遺伝情報そのものが変化したものではありません。
研究の蓄積や参照研究、解析基準の見直しに伴い、現在採用している研究根拠にもとづいて解析結果を更新したことによるものです。
遺伝子と体質の関連についての研究は現在も進んでいます。
Zene360では、一度出した解析結果を固定したものとして扱うのではなく、新たな研究成果を確認しながら、必要に応じて参照研究や解析内容を更新していきます。
また、その際には結果だけを変更するのではなく、なぜ解析内容が変わったのかについても、できる限り利用者に分かる形で伝えていきます。

「ベーシック解析(SNP解析)」と「プレミアム解析(PRS解析)」の違い

Zene360では、解析する目的や方法の異なる「ベーシック解析」と「プレミアム解析」を提供しています。
両者は同じ遺伝情報を活用しますが、遺伝子情報の読み解き方が異なります。

ベーシック解析:個々のSNPと体質との関連を見る「SNP解析」

今回刷新した「ベーシック解析」では、主に個々のSNP(一塩基多型)と体質・特徴との関連を報告した研究を参照します。
食生活、栄養素、運動、身体的特徴、肌・髪など、幅広い遺伝的傾向について確認できます。
「あるSNPの遺伝子型と、ある特徴との間にどのような関連が報告されているか」を一つひとつ確認していく解析です。

プレミアム解析:多数のSNPを組み合わせる「PRS解析」

一方、「プレミアム解析」では、PRS(Polygenic Risk Score:ポリジェニックリスクスコア)を用います。
2型糖尿病や心疾患、がんなどの多くの疾患は、ひとつのSNPだけによって発症が決まるものではなく、多数の遺伝的要因がそれぞれ少しずつリスクに関係しています。
PRSでは、疾患との関連が報告されている多数のSNPについて、それぞれの影響の大きさを考慮しながら統計的に組み合わせ、一つのスコアとして評価します。
そのスコアを集団内で比較することで、対象となる疾患などについて、その人がどの程度の遺伝的リスクを持っているかを評価します。

ベーシック解析プレミアム解析主な解析方法SNP解析PRS解析解析の考え方個々のSNPと体質・特徴との関連を見る多数のSNPの影響を組み合わせる主な対象体質、身体的特徴、食生活など疾患などの遺伝的リスクSNPの扱い主に特定のSNPごとに評価多数のSNPを統合して評価主な目的自分の遺伝的な特徴を幅広く知る疾患等の遺伝的リスクをより包括的に評価する
ベーシック解析が「遺伝子のさまざまな特徴を一つひとつ見ていく解析」であるのに対し、プレミアム解析は「多数の遺伝情報を組み合わせ、全体としての遺伝的リスクを見る解析」といえます。
Zene360では、それぞれの解析方法の特徴や限界についても説明しながら、利用者が結果を適切に理解できるよう情報提供を行っています。

そのほかのサービス改善

今回のアップデートでは、解析内容だけでなく、サービスの使いやすさについても改善しました。

  • 追加購入できるオプション商品の税込価格を選択画面上に表示
  • 商品ごとの解析レポートに関する案内を改善

今後も、解析技術だけでなく、結果の分かりやすさやサービスの使いやすさについて継続的に改善していきます。

「Zene360」について

Zene360は、「ゲノムをもっと身近に」をビジョンに掲げる株式会社Zeneが提供する遺伝子解析サービスです。
唾液などの検体から取得した遺伝情報をもとに、SNP(一塩基多型)と呼ばれる遺伝子の個人差を解析し、体質や疾患に関連するさまざまな遺伝的傾向を提供します。
今回刷新した「ベーシック解析」では、SNPと体質・特徴との関連を調べたGWASをはじめとする研究論文を参照し、約280項目の遺伝的傾向を解析します。
「プレミアム解析」ではPRS(ポリジェニックリスクスコア)を用い、多数のSNPの情報を統合することで、疾患などの遺伝的リスクを解析します。
Zeneは、ゲノム解析を特別なものとして遠ざけるのではなく、一人ひとりが自分自身を知り、健康について考えるための身近な情報のひとつにしていくことを目指しています。

本サービスに関する注記

  • 本サービスは、一般的な健康情報および体質傾向に関する情報提供を目的としたものであり、医療行為(診断・治療)ではありません。
  • 体質リスクは、日本人の一般的なリスクを1とした場合の統計的な倍率を示すものです。
  • 遺伝的リスクが高い場合でも必ず発症するものではなく、低い場合でも発症しないことを保証するものではありません。
  • 体質や疾患の発症には、遺伝的要因だけでなく、生活習慣、環境、年齢などさまざまな要因が関係します。
  • 健康上の判断については、必要に応じて医師等の専門家にご相談ください。

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